どこで見つける?どうやって探す?
「道」の手がかりになるものが、町の中にいろいろとあることが分かりました。
史跡や石仏が「道」の手がかりになることが分かったけれど、どこにどんな史跡があるのか分からない。
古い地図は手がかかりになることが分かったけれど、古い地図の探し方が分からない。
それじゃあ、「手がかりを見つけるための手がかりはどこにあるの」って思いますよね。そんな時に、みかたになってくれる人たちがいます。
歴史博物館・歴史資料館
歴史博物館や歴史資料館は、地域で発見された古文書や出土品や価値のあるものを、保存・展示する施設です。
歴史博物館や歴史資料館に行くと、その地域のいろいろな時代について知ることができます。
昔の史料だけではなく、模型を展示したり動画で説明しているところもあります。
博物館には、学芸員という専門的な職員がいます。学芸員は、「道」さがしの強いみかたになってくれる専門家です。
博物館は、地図にこんな記号で示されます。
郷土資料館・民族資料館
郷土資料館は、市や町の歴史や文化を紹介する施設です。その土地で発掘されたものや、古文書、昔の生活用品などを保管して展示しています。
郷土資料館や民族資料館は市民に身近な施設なので、地域に密着したイベントや子ども向けのイベントを行うところもあります。
宿場町から発展したところには、宿場や街道の資料館が作られているところもあります。
郷土資料館や民族資料館にも、みかたになってくれる学芸員がいます。
図書館
たくさんの本を収めた図書館には、図書の専門家がいます。
図書の専門家を司書といいます。
司書は、本の管理や分類・整理をするだけではなく、読書案内や本探しのお手伝いもしてくれます。
図書館には郷土史のコーナーがあって、その土地の歴史資料や映像ライブラリーなどが整理されています。
司書は、その中から歴史の「道」の資料を探す手伝いもしてくれるでしょう。
史跡の場所を知りたいという人には、地域の史跡について書かれた資料を見つけてくれます。
司書は歴史の「道」さがしのみかたになってくれる専門家です。
道は使われなくなってしまうことがあるよ。江戸時代から明治時代になったとき、日本は大きく変わったんだ。日本中に鉄道が通るようになったことで、昔から使われていた道が使われなくなったりした。鉄道の駅がおかれた地区に人口が集まって、地域の中心地が変わってしまうこともあった。
鉄道が開通すると、今までの峠越えの道よりも、トンネルを通って便利で時間がかからない鉄道路線をつかうようになった。峠越えは人も大変だけど、荷物を運ぶのは特に大変だったんだ。
金鉱が見つかって多くの人が集まって町ができた金山も、やがて金が掘りつくされると閉山してしまう。町と金山をつないで、金や人の往来のために作られていた道も使われなくなって廃れてしまうことになる。
明治の地図と今を比較すると、いろいろなことがわかるんだ。