江戸時代のリレー方法運搬法
江戸時代は、街道を使って目的地までいっきに荷物を運ぶということはできませんでした。
宿場ごとに人や馬を交代して、リレー方式で運びました。
人馬を交代する場所を問屋場(といやば)といい、問屋場を仕切る役人が問屋です。
荷物だけではなく、幕府の公用文書などもリレー方式で運ばれました。
江戸幕府の公用飛脚は交代しながら昼も夜も走り続けて、江戸から大阪まで4日間で走り抜けたそうです。
夜間に関所を通り抜けるとか、川を優先的に渡れるといった特権があったから、このスピードを実現できたのですね。
「駅伝」という競技の起源は、リレー方式で荷物を運んだ江戸時代の飛脚だと言われています。
最近ではトラック運転手の働き方改革で、長い距離をひとりの運転手が運ぶのではなく途中で積み荷や運転手を交換する中継輸送方式が注目されています。江戸時代の輸送方法に似ていますね。
昔も今も、人が移動したり荷物を運んだりするために道はとても重要なものだったんですね。
江戸時代にたくさんの荷物を運ぶために船が使われました。今でもたくさんの荷物を運ぶのは船です。船ではこばれたさまざまな商品は、小さな舟に積み替えられて川や運河を使って各地に運ばれました。